恋
をとめないで
ではなく
恋
をしようぜ!!
ではなく
恋
のジェリーフィッシュではなく
(しつこいですね)
「恋のパーム・スプリングス」というトロイ・ドナヒューのシングル盤です。
このカラッとした景色。
ロサンゼルス郊外のリゾート地であるパーム・スプリングス。
スラリとした長身で筋肉質。LAのイメージでジャケットを着てスタイリッシュに歌う感じ。
当時のプロデューサーの木﨑さんによると水球をやっていた吉川さんに、リック・スプリングフィールドやこの「Live Young(放題:恋のパーム・ストリングス)」にも着想を得て作ったのが「モニカ」だったそう*1
トロイ・ドナヒューは1950年代後半から60年代前半にかけて活躍した映画スターで、自身が主演した映画「すかんぴんウォーク」ではなく、「パームスプリングスの週末」の主題歌がこの『恋のパーム・スプリングス』です。
映画「ゴッドファーザー PART II」でもタリア・シャイアの夫役として出演してました。エイドリアーン!
どことなくボウイにも似ていませんかね。
金髪の横顔で『Low』のジャケットを思い出しただけ。
ちなみに「モニカ」を含む吉川さんの1stアルバム「パラシュートが落ちた夏」ですが、
“コンセプトは、佐野元春とリック・スプリングフィールド。スピード感と甘酸っぱいポップな色が合体された、現代版青春アルバムといえた”
*2
とのこと。
確かにあの疾走感のあるサウンドは佐野さんの「アンジェリーナ」に通じるものがありますな。
また、リック・スプリングフィールドのあのカラッとしたバンドサウンド、しなやかでがっしりした体格、ギターを持って歌い足を上げるステージングなどデビュー当時の吉川さんと重なって見えます。
そういえば、1stアルバムを引っさげての「FLYING PARACHUTE TOUR ’84」(1984)敢行時には、デビューしたてで持ち曲数が限られていたため、ライブのメニューにカバー曲も含まれていました。佐野さんや大澤選手の曲の他にリック・スプリングフィールドの「Kristina」や「Love Is Alright Tonight 」 など。
RICK SPRINGFIELD – Kristina
以上、「恋のパーム・ストリングス」から話を膨らませてみました。
途中からリック・スプリングフィールド中心になっちゃいましたが、彼についてはまたどこかで詳しく取り上げます。
Thanks.
*1梶田昌史 (著), 田渕浩久 (著)(2017)『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997/』 DU BOOKS
*2吉川晃司(1988)『ZERO』CBS・ソニー出版